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【AWS】EBSでRAID1+0をやってみたメモ ~後編:EBSのアタッチからRAID構築~

ども。前回はRAIDってなんぞや?について書きましたが、今回は実際にAWS触ってRAIDを組んで行きたいと思います。 

EC2インスタンス作成

なにはともあれ、AWSコンソールにログインしてEC2インスタンス(仮想サーバ)を作成。ここら辺の手順は端折ります。今回のOSははAmazon Linuxを指定。

 

作成前のディスク状態をlsblkコマンドで確認。ディスクはxvdaのみ存在します。

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EBS作成

EBS(Amazon Elastic Blok Store)とは何かと言うと、要は外部ディスクですね。EC2インスタンスに対してAWSコンソール上で簡単にアタッチ(接続)/デタッチ(切断)できるとのこと。

 

EC2インスタンス作成時に、複数EBS作ることもできるのですが、今回は後から作成してみました。

N個のボリュームをクリック

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ボリュームの作成をクリック

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サイズを1GiBに変更し、ボリュームの作成をクリック

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※ 注意!EBSサイズの合計が30GiBを超えると無料枠外となり料金が発生します。

 

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できました。これを後3回繰り返します。

EBSアタッチ(接続)

では、作成したEBSをEC2インスタンスに接続します。

対象のEBSを選択後、右クリックし「ボリュームのアタッチ」をクリック

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インスタンス欄にて作成したEC2インスタンス名を選択しアタッチをクリック

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これを、作成したEBS全てに行います。

再度lsblkコマンドで確認

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ディスクが増えました!

mdadmコマンドインストール

以下コマンドでRAID管理用のコマンドをインストール…と思ったら既にAmazon Linuxには入っていました。昨日Red Hatで試したときは入ってなかったんですがね。ない場合は適時入れましょう。

sudo yum -y install mdadm

RAID1(ミラーリング)設定

では、ようやくRAIDを組んでいきます。まずは以下コマンドでEBSを2づつミラーリングしていきます。今回は、/dev/xvdgと/dev/xvdiでミラーリング。

sudo mdadm --create /dev/md0 --level=1 --raid-devices=2 /dev/xvdg /dev/xvdi

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ブートデバイスとして適してないです的なメッセージが出ますが、ブートデバイスでは無いので「y」を入力すると作成できました。続いて残りの/dev/xvdhと/dev/xvdfも同じコマンドでミラーします。

sudo mdadm --create /dev/md1 --level=1 --raid-devices=2 /dev/xvdh /dev/xvdf

lsblkコマンド実行結果。それぞれのディスクがmd0,md1に属してます。

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「/proc/mdstat」ファイルをcatするとRAID情報が見れます。

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これで、それぞれのディスクでRAID1が組めました。

RAID0(ストライピング)設定

では最後に作成したRAID1のデバイスである「/dev/md0(xvdgとxvdiのペア)」と「/dev/md1(xvdfとxvdhのペア)」でRAID0(ストライピング)を組みます。

sudo mdadm --create /dev/md2 --level=0 --raid-devices=2 /dev/md1 /dev/md0

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md0とmd1はRAIDアレイですよとのメッセージが出てきたのでyを入力。無事作成できました。

 

mdstatファイルは以下のようになりました。md0とmd1でRAID0が組めていることが確認できます。

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ファイルシステム作成

作成したRAID0のディスクを実際に使っていきます。

sudo mkfs -t ext4 /dev/md2

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マウントしてサイズ確認1GiBのEBS4本をRAID1+0したので、サイズは2.0Gになりましたね。 

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というわけで、RAID1+0できました。眠いので自動マウント設定と、パフォーマンスチェックはまた後日に行いたいと思います。

参考にしたサイト

Linux Enterprise Server 11 SP2

Linux での RAID 構成 - Amazon Elastic Compute Cloud